2013年 02月 09日
飯沢の水彩画 |
パリ19区の思い出
先日描いた区役所。
今回は作品と直説関係ないが19区に住んでいた時の話。
パリに住み初めてまだ間もない、カードも取れるかどうかの落ち着かない日々
だった。
日本から連絡が入り、パリ、カルフォルニア、ブラジルと兄弟がそれぞれの国に
散らばっているのを幸い70代の両親をリレーで世界1周の旅に出そうと言う。
東京の長男が両親を送り出しパリの私がそれを受けて、次にパリから米国の姉
に引き継ぎ、更にブラジルにいる上の姉へと送り込む。
私は永久にパリに住むが二人の姉は旦那の仕事関係だから滞在任期が決まっ
ている、チャンスは今しかない。
両親は2人とも幸い元気だった、しかし兄弟それぞれが大変な状況でまず私は
金が無い、二人の姉は金はあるが赴任したばかりで土地に慣れてない。
今でこそ私は何とかやっているが当時は車もなく、両親の1か月の滞在中は
メトロとバスで大変な思いをさせた、あの時車があればなぁと今でも思う。
パリから次のカルフォルニアに送り込む前日、両親は恐らく貯金を全部はたいた
であろう なけなしの金を置いて行った、貴方達の為に使うようにとの親心だ。
6年経って初めて帰国した。
両親にとって旅の一番の思い出はパリ19区に根性で逞しく住んでいた我々の事
だと言う。
その両親も今はいない、この街に来る度に思い出す。
σ(^_^;)<
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先日描いた区役所。
今回は作品と直説関係ないが19区に住んでいた時の話。
パリに住み初めてまだ間もない、カードも取れるかどうかの落ち着かない日々
だった。
日本から連絡が入り、パリ、カルフォルニア、ブラジルと兄弟がそれぞれの国に
散らばっているのを幸い70代の両親をリレーで世界1周の旅に出そうと言う。
東京の長男が両親を送り出しパリの私がそれを受けて、次にパリから米国の姉
に引き継ぎ、更にブラジルにいる上の姉へと送り込む。
私は永久にパリに住むが二人の姉は旦那の仕事関係だから滞在任期が決まっ
ている、チャンスは今しかない。
両親は2人とも幸い元気だった、しかし兄弟それぞれが大変な状況でまず私は
金が無い、二人の姉は金はあるが赴任したばかりで土地に慣れてない。
今でこそ私は何とかやっているが当時は車もなく、両親の1か月の滞在中は
メトロとバスで大変な思いをさせた、あの時車があればなぁと今でも思う。
パリから次のカルフォルニアに送り込む前日、両親は恐らく貯金を全部はたいた
であろう なけなしの金を置いて行った、貴方達の為に使うようにとの親心だ。
6年経って初めて帰国した。
両親にとって旅の一番の思い出はパリ19区に根性で逞しく住んでいた我々の事
だと言う。
その両親も今はいない、この街に来る度に思い出す。
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by montmimi
| 2013-02-09 08:20
| 飯沢の水彩画